ダメなサービスに,なつく必要など,これっぽっちもない。
quote:アップル社のiTunes ミュージックストア(iTMS)との通信のやり取りをハックしたと主張するメールを受け取った。iTMSサーバーとのやり取りは解読され,アップル社のサーバーとの暗号を解読したパールスクリプトもダウンロードできる。これを使えば携帯電話のブラウザなどからでもiTMSの検索ができるようになる。さらにこれによって,30秒の試聴曲を自由にダウンロードでき,ピア・トゥ・ピアファイル共有ソフトに流すこともできる。
このウェブ上でのiTMS検索はここで試すことができる。スクリプトはダウンロードでき,CGIを動かせる環境ならほとんどのところで設置することができる。もちろん曲を購入するには,いまのところiTunesでログインする必要があるのだが,すでにiTunesで行われている通信の暗号は解かれているようなので(AES-128ビット,CBCモードの暗号化が行われている。暗号化キーは「8a9dad399fb014c131be611820d78895」),自由にiTMSとのやり取りができるソフトウェアが開発される日も近いかもしれない。
このプロトコル解析は前々から行われていたようだが,実際にこのように表に出てきたのは,やはり先日来のプレイフェア・プロジェクトに対する弾圧(過去記事)が一要素となっているのかもしれない。とにかく,このプロトコルの解説ページにも書かれているが,これによってたとえばリナックスでiTMSから曲を購入する,といったことへの道が開かれるかもしれないと云える。別にマックとウインドウズのユーザーしか曲を買ってはいけないなんて法があるわけではない。管理できないから曲の購入を許さないというのは,商品を提供するものにとって単なる責任の放棄でしかない。その点で,アップルにはその責任を追うべき能力がまだない。だから,破壊すべきだ。日本でiTMSが行われなくたって別に構わない。中途半端なサービスを提供されるよりは,最初からない方が,すべての人にとって幸せだ。
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